節分といえば、かつては子供が幼稚園で被ってくる少し派手なお面のイメージが強かったですよね。しかし最近、私の家の玄関先には、ダイソーの素材で作ったモノトーンの鬼が並んでいます。
私は思うのですが、季節の行事こそ「自分流」に編集するのが一番の贅沢ではないでしょうか。教科書通りの節分もいいけれど、インテリアに馴染む、ちょっと背伸びした工作。そんな新しい節分の楽しみ方を、私の視点でシェアさせていただきます。
まずは準備として、今年の豆まきがいつなのかを確認しておきましょう。
鬼のお面だけじゃない!節分をおしゃれに楽しむ
これまでの節分飾りは、赤や青の原色がメインの「賑やかな」ものが主流でした。でも、私はあえてそこに「静かなおしゃれ」を提案したいのです。
今、私の目の前にはセリアで購入した木製のトレイと、小さな枡があります。これらを少しアレンジするだけで、都会的なマンションのインテリアにも馴染む節分飾りに変身します。行事をただの義務にするのではなく、日常を彩るスパイスとして編集し直す。これが、大人の節分の楽しみ方だと私は確信しています。
具体的には、色のトーンを抑えること。そして、異素材を組み合わせること。この2点だけで、節分の景色は劇的に変わります。私はこれを「節分の再定義」と呼んで楽しんでいます。
モノトーン鬼でおしゃれな玄関飾り
私が真っ先に試して「これだ!」と膝を打ったのが、モノトーンの鬼飾りです。赤鬼・青鬼という概念を一度捨てて、白と黒、グレーのフェルトを使ってみました。
手元にあるグレーのフェルトを丸めて、ダイソーの小さな角(ツノ)パーツを接着するだけ。これだけで、北欧ブランドのオブジェのような佇まいになります。実際に玄関に置いてみると、節分特有の圧迫感がなく、非常に洗練された空間になりました。これには訪ねてきた友人も驚いていました。
コツは、あえて無機質な場所に置くことです。例えば、ガラスのシェルフやコンクリート打ちっぱなしのような質感の棚の上。そこにポツンと、モノトーンの鬼が座っている。このシュールさと可愛さのバランスが、大人の遊び心をくすぐるのです。フェルトの切り口を少しガタガタにさせると、手作りならではの温かみが出て、より愛着が湧きますよ。
マスキングテープで作る「ウォール豆まき」
賃貸住宅にお住まいで、豆をまく後の掃除が気になるという方に私が一番おすすめしたいのが、壁面を使った「ウォール豆まき」です。
使うのは、黒やネイビーのマスキングテープだけ。壁に大きな鬼のシルエットを描き、その中にカラフルなマステをちぎって貼っていきます。私はこれを「モダンアートとしての節分」と呼んでいます。掃除の必要がなく、かつリビングの主役になる存在感。このアイデアは、SNSでも非常に反応が良いですよ。
もしお子さんと一緒にやるなら、鬼の口の部分を大きく開けて作ってみてください。そこに、丸めた紙の豆を投げ入れるゲームにするのです。壁に向かって思い切り豆(紙)を投げる子供たちの姿を見ていると、こちらまでスッキリした気分になります。後片付けはテープを剥がすだけ。翌日、腰を痛めながら床に転がった豆を一つずつ拾い集める修行からも解放されます。
ダイソー・セリアで揃う節分インテリア
最近の100均は、もはや「安いから買う場所」ではなく「インスピレーションを貰いに行く場所」だと私は感じています。特にダイソーやセリアの節分特設コーナーは、そのまま使うのはもったいない宝の山です。
ここで、私が100均素材を厳選してランク付けした比較表を作成しました。私の独断と偏見ですが、工作のしやすさと高見え度で選んでいます。
| 素材名 | おすすめ度 | 理由 | 活用シーン |
| 和紙風千代紙 | ★★★★★ | 貼るだけで高級感が出る最強素材 | 枡の装飾や箸袋 |
| 木製枡(ます) | ★★★★☆ | ペイント次第で北欧風にも変身可能 | 小物入れ、オブジェ |
| フェルト | ★★★★☆ | 針を使わずボンドで仕上げられる手軽さ | ぬいぐるみ、コースター |
| 造花のヒイラギ | ★★★☆☆ | 魔除けのアクセントとして優秀 | 玄関ドア、スワッグ |
| カラー麻紐 | ★★★☆☆ | 鬼の髪の毛やタグに使うとおしゃれ | ギフトラッピング |
私が選ぶなら「和紙風千代紙」がベストバイ
表の中でも、私が特に推したいのは和紙風の千代紙です。これを普通の空き箱に貼るだけで、百貨店で売っているような節分ボックスになります。私はこれに福豆を入れて、あえてテーブルのセンターに置いています。中身は100円の豆ですが、見た目は千円以上。このギャップがたまらなく楽しいのです。
最近は金箔が散りばめられたような贅沢なデザインも100円で手に入ります。私はこれを名刺サイズにカットして、食卓に置くお品書きや、メッセージカードの裏に貼ったりもします。和紙の持つ独特の凹凸が、蛍光灯の下でも柔らかな光を反射して、空間全体の質感を一段引き上げてくれるのを感じます。
保育園や自宅で!子供と作る簡単工作
子供たちにとっての節分は、少し怖くて、でもワクワクする特別な日です。私は以前、保育園での製作を見学する機会があったのですが、そこで感じたのは「子供の自由な発想を邪魔しない素材選び」の大切さでした。
単に型紙通りに切らせるのではなく、子供が自分の感性で「鬼の表情」を作れるような工夫。私が自宅で姪っ子と遊ぶ時も、この「不完全な美しさ」を大切にしています。はみ出したボンドも、少し歪んだ目も、すべてがその瞬間だけの芸術品なのです。
牛乳パックでパクパク鬼さんバッグ
身近な廃材の代表格、牛乳パック。これを半分に切って、口の部分が動くように細工をすると、まるで生きているような鬼のバッグが出来上がります。
私は姪っ子と一緒にこれを作ったのですが、彼女は鬼の髪の毛に毛糸ではなく、あえて「梱包用のプチプチ」を貼っていました。その発想には驚かされましたし、実際に触ってみるとプニプニして面白い。大人の固定概念を壊してくれる瞬間が、工作の醍醐味ですね。
持ち手の部分をリボンにするのか、はたまたビニール紐にするのか。そんな小さな選択を子供自身に委ねることで、単なる工作が「自分の作品」へと昇華していきます。豆まきが終わった後も、彼女はそのバッグにお気に入りのおもちゃを詰めて大切に持ち歩いていました。
紙皿で作るゆらゆらおきあがり鬼
もう一つ、我が家で大ヒットしたのが紙皿を使ったおきあがりこぼしです。半分に折った紙皿の底に重り(10円玉や消しゴムの破片など)を貼るだけで、触るとゆらゆら揺れる鬼が完成します。
デスクの隅に置いておくと、仕事の合間にふと手が触れて揺れる様子に、心がリフレッシュされるのを感じます。子供向けと思いきや、実は大人にこそ必要な癒やし工作かもしれません。
私はこれに、鬼の角としてセリアで購入したゴールドのビーズを貼ってみました。光が当たるとキラリと輝き、どこか守り神のような神聖ささえ漂います。単純な動きだからこそ、何度でも触れたくなる不思議な魅力があるのです。
デイサービスで人気!高齢者向けリハビリ工作
節分は、高齢者の方々にとっています季節を感じる大切なイベントです。デイサービスなどで喜ばれる工作には、単なるレクリエーションを超えた「回想法」や「指先のリハビリ」としての価値があると私は考えます。
昔ながらの風習を大切にしつつ、無理なく取り組める。私が介護現場のアドバイザーの方から聞いた、特におすすめの2案を紹介します。単に作るだけでなく、当時の思い出を語り合う時間をセットにするのが私の提案です。
指先を使う「ちぎり絵」の赤鬼・青鬼
「絵を描くのは苦手だけど、紙をちぎるのは楽しい」という方は多いです。折り紙を細かくちぎって、鬼の輪郭の中に貼っていく作業は、集中力を高め、指先の細かな運動に最適です。
私は以前、100歳近い方が作ったちぎり絵を見たことがありますが、色の重ね方が非常に深く、まるで油絵のような重厚感がありました。時間をかけて一枚を仕上げる喜びは、何物にも代えがたい体験になるはずです。
ちぎり絵の魅力は、失敗がないことです。少し形が崩れても、それが個性となり味になります。青鬼の体の一部に、あえて紫や緑の紙を混ぜることで、色の深みが増し、迫力のある壁面飾りが完成します。
立体的な「柊鰯」の壁面飾り
節分の魔除けとして知られる「柊鰯(ひいらぎいわし)」。これを本物で用意するのは臭いや手入れが大変ですが、画用紙と発泡スチロールで立体的に作ると、素晴らしい壁面飾りになります。
銀色の折り紙で鰯(いわし)の光沢を表現したり、ギザギザの葉を丁寧に切り抜いたり。昔の思い出話をしながら手を動かす時間は、脳にとっても最高にクリエイティブな刺激になります。
柊の葉っぱのチクチクした感じを、紙の切り込みで表現するのは少し根気が要りますが、出来上がった時の達成感はひとしおです。玄関に飾ることで、邪気を払い、良い福を呼び込む。そんな伝統の意味を噛み締めながら作る時間は、心を穏やかに整えてくれます。
無料で使えるイラスト&型紙サイト3選
「工作をしたいけれど、絵心がないから…」と諦めるのはまだ早いです。今の時代、インターネット上にはプロ顔負けの無料素材があふれています。
私が実際にブックマークして愛用しているサイトを、厳選して紹介します。それぞれのサイトに得意分野があるので、目的に合わせて使い分けるのがスマートです。
- Canon Creative Park:ペーパークラフトの質が異常に高いです。立体的な鬼を本気で作りたいならここ一択。組み立てには少し時間がかかりますが、完成した時の重厚感は市販品以上です。
- イラストAC:検索窓に「節分 北欧風」と入れると、今どきのデザインが見つかります。年賀状のように背景として使うのにも便利です。
- ハッピーカレンダー:シンプルで使いやすい塗り絵素材が豊富です。高齢者の方や小さなお子さんと一緒に楽しむなら、ここが一番ストレスなく使えます。
いらすとやだけじゃない!おしゃれ素材厳選
有名な「いらすとや」さんも素晴らしいですが、雑誌のような仕上がりを目指すなら、少しテイストの違うサイトを探すのがコツです。
私はよく海外のフリー素材サイトで「Monster」というキーワードで検索し、それを節分風にアレンジしています。日本の「鬼」とは一味違う、ユーモラスでポップな飾りが出来上がりますよ。
また、あえて「線画」だけの素材を選んで、自分で色を塗るのもおすすめです。100均のコピック風マーカーを使って、グラデーションをつけながら塗る。それだけで、世界に一つだけのアートなお面や飾りに進化します。型紙はあくまで土台。そこに自分の色をどう乗せるかが、編集者の腕の見せ所です。
まとめ:手作り飾りで節分を盛り上げよう!
ここまで、私なりの「節分の編集術」をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
節分は、鬼という架空の存在を通して、自分の中の迷いや不安をリセットする行事だと私は解釈しています。だからこそ、自分の手で作り、整えた空間でその日を迎えることには、大きな意味があると思うのです。
私なら、まずは仕事帰りにセリアに寄って、一本のマスキングテープを買うところから始めます。皆さんも、今年は「教科書通り」を少しお休みして、自分らしい節分をデザインしてみませんか?

